映画やらゲームやらゴミエッセイやら。ろくに人生経験のない高校生の意見とは。
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前回からだいぶ間を空けて、新年始めの更新は、破壊屋さんとか男の魂にとかで集計されていた、2000年代ベスト・ワースト映画。
ということで、今からえらそうに自分なりのランキングを書いていくわけだけど、ここで問題なのは俺がゆとり世代もいいところの若造だということ。 だって2000年って言ったら、俺はまだ小学4年生だ。 山崎貴のジュブナイルを見て無邪気にも熱狂していた時代だ。 だから、見る人が見ればこれ以上不勉強なランキングも無いだろうといいたくなること間違いなしなんだけど、それについては 10月に更新を停止して以来 ただの1つも回っていなかったカウンター で勘弁してください。 PR ライムスターというものっすごいカッコいいヒップホップグループがいて、その中の1人である宇多丸師匠がやってる、多分民放で今もっとも面白い番組である ウィークエンドシャッフル っていうのがある。でもってその中に、 シネマハスラー っていうコーナーがある。 見る映画をサイコロで決めて、毎週見ては批評するコーナーなんだけど、ここが本当に面白い。 松本人志の残念な批評もどきと違って、論理的にきちんと批評しているのがとてもいい。 論理的にってそんなことやって当然だろ、とか思う人もいるだろうけど、理屈っぽく丁寧に書く人はいても、ここまできちんと筋道立てて映画語る芸能人はそういません。 当然、僕も大好きなんだけど、 だけど、そんな中でも宇多丸師匠を許せないことが3つある。 1つは、「ニセ札」の回で、 ASKAの「あなたが泣くことはない」を 「難病モノのエンディングみたい」とか言ってたことと、 (当時は本気で殺意がわいた) スカイクロラを思いっきり読み違えていたことと、 サマーウォーズをべた褒めしてたことだ! 言うほど面白くねえじゃねえか! ギャグ空回りじゃねえか! ネット上での描写が寒かった作品。 後の回で町山智浩さんも指摘してたことだけど、この映画のネット描写は、基本的に僕の小さい頃に見ていた「ぼくらのウォーゲーム!」から進歩していない。 主人公は敵の策略を阻止するために、田舎の家でひたすらパソコンのキーボードをカタカタ叩き、ネット上で アバターが殴りあうことで『ネット上での戦い』を表現している。 「デジモン」どころか「攻殻機動隊」、もっといえば「未来世紀ブラジル」や「トロン」から全く進歩してない……。 でもって、キャラが薄い。 細田さんは、エヴァのようにキャラを強くして売り出す作品は嫌ってるようだけど、あまりにも弱すぎて魅力がない。 町山さんはヒロイン像が魅力に欠けるといってたけど、あの家はどいつもこいつもキャラが薄い。 濃いキャラをつけろって言ってるんじゃないけど、 記号的に済ましすぎだと思った。 この子は無邪気、この子はやんちゃ、この婆さんは厳格、この兄ちゃんは逞しい…………って感じで、どれも単語一つで片付けられそうなキャラばっかりだ。 あれだけの人数を扱うならむしろそっちの方がいいかもとも思うけど、ああいう多人数を詰め込んだ描写が楽しく感じるのは、全員がキャラ的に厚くて、深みがあるときだと思う。 デジモンでもそうだったけど、細田さんは多人数を扱うと一人一人が単調になっちゃう感じがある。 だから、少人数の「時かけ」は面白かったんだけどな……。 デジモンも連続アニメだったからまだ成立してたけど、2時間の映画でこれだけのキャラを単調に並べられるのはきつかった……。 で、宇多丸師匠への愚痴はもうひとつ続きます。 今年ナンバー1候補。やっと見れた。 イギリスがボリウッドの協力を得て作った、あるスラムの犬コロの話。 スラムで育った、学も何もない極貧少年が、ミリオネアで2000万ルピーを勝ち取るまでを描きます。 過酷な幼少期から今までの軌跡、クイズ$ミリオネア、最終問題直後の取調べの3つの結ばせ方がすばらしいとは聞いていたけど、 これほどすごいとは思わなかった。 主人公の人生でトラウマとなった出来事を次々と映し出し、 それらが ミリオネアでの正答として彼を2000万ルピーへ押し上げる 様子は、まさに感動の一言。 苦学してミリオネアになった、とかいう普通のサクセスストーリーなのではなくて、 彼の人生が、何故かミリオネアで勝てるようになっていた。 これまでの人生で自らを痛めつけた思い出ばかり(全部じゃないけど)が、皮肉にも成長した彼をミリオネアへと進めるわけです。 まさに運命が彼の背中を押している、というのが非常に面白い。 個人的には運命論はあまり好きじゃないんだけど、この映画は別。すごい面白かった。 それにしてもやっぱりミリオネアの雰囲気って、見てるだけで面白い。 芸能人ばかりになった今の日本版とは大違いだ。 ※劇中ではミリオネアの司会が不正を働いてたけどそれはおいとく。 あの、日本人初のミリオネア誕生の瞬間の感動はもう味わえないなあ。 あと、ボリウッドが関わっているからだと思うけど、 最後はダンスでしまります。 何の脈絡もなくダンスを入れるのがボリウッド! 前作からちょっとは成長したかと思いきや全く進歩していない松本の映画。 宣伝費と制作費を無駄遣いして産業廃棄物を生み出しておきながら、 相変わらず自信満々のその姿勢にはもはや畏怖の念すら覚える。 パジャマ姿で変な部屋に閉じ込められた男が、壁から出てる 男のシンボル を押すごとにいろんなものを手に入れ、やがて世界に影響が出るようになってしまう。 世にも奇妙な物語のアバンストーリーみたいだな。 しんぼるというタイトルから、抽象化・記号化についての物語なのかと思いきや全然そうでもない。 男のシンボルが出てくるというだけ。 この浅さに愕然。 これ友達に話したら、「じゃあもののけ姫のタイトルにはもののけ以外に意味があるのかよ」とか言われて困った。 もののけ姫はちゃんと もののけと人の関係について描いてただろ? これはしんぼるを出しただけじゃん! それ以上の意味が全然ないよ!! チンコってだけじゃん!! 仮にあったとして、松本の一般人レベルの演出じゃ全然伝えられてない。 あるサイトで「演出がいくら下手な監督でも、ずぶの一般人よりはマシ」という文を見たけど、まさにその通りだ。 相変わらず1シーンごとに冗長すぎる上に、全く成長していない編集。 既存の映画に影響を受けないとかのたまってるけど、影響を受けないのと無知は違うぞ? 基礎が出来てない奴は新しいものを作る前に 映画自体作れないだろ。 それがこの映画だよ。 で、またこれカンヌにもっていくんですかね? またあのきょろきょろする面白い松本さんが見られるんですかね? |
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