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映画やらゲームやらゴミエッセイやら。ろくに人生経験のない高校生の意見とは。
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魔界城の王=ラスボス=杉村隆=テリー=アナウンサー学校


なんとまあ、って悪役です。ネプチューンのホリケンがまさかのライダー映画出演。
しかも超ダークな悪役ってんですからびっくりです。

序盤の逃げ惑ったりパニックになって人質をとったりって演技はとっても上手い。ビビリで挙動不審な人をやらせたらすごかった、ホリケン。
おまけにレジェンドルガ(怪人)を見たときには漏らすなんていうぶっ飛び演技を披露。
すごいぞホリケン。良くも悪くもホリケンしか出来ない演技だホリケン。

でもホリケンに宿った仮面ライダーアーク(ラスボス)が覚醒してからの演技はいまいち?
いや、いまいちっていうか、普通に上手いんだけど、何だろう。
多分あれだ、影が薄い

そりゃ子供達と私は仮面ライダーが早く見たいんです。悪役になったらとっとと変身して戦うに限ります。

刑務所でホリケンがひと悶着起こしてたら、どさくさにまぎれて古代の邪悪な遺跡が刑務所の地下に見つかったなんてびっくりドラマもどうでもいいんです。

個人的にキバは超ムキムキでかっこいいから早く見たいんです。

と思ってたら、出ました。仮面ライダーアーク。

身長5m。微妙。

まあ仮面ライダーJさんが巨大化したことで散々顰蹙を買ったライダーシリーズ、これぐらいが限界なのかもしれません。

それに良く見てみると、5mという嫌に生々しい数字が逆に恐怖。

ウルトラマンの怪獣にハンドガンで立ち向かう地球防衛軍みたいに、あまりのギャップに迫力がそがれるのではなく、かなり現実的なでかさが脅威を増加させます。

バキでオリバに立ち向かう主人公や、敵に立ち向かうアイアンマンのようです。
しかもCGが発達しているため、5m越えのアークと主人公キバが同時に写ってもほとんど違和感がありません。

現実でもっとも大きなハンディとなる体重差=体格差を如実に表現している気がします。
こんな体だけど、実は○トンのパンチなんだぜ!
なーんていうあまり実感のわかない今までのライダーたちの設定よりもよっぽど説得力があります。

でかさは強さであり脅威です。
見ている子供達も、「こいつは強いんだ!」っていうのを理屈ぬきである種本能的に感じ取れると思います。

でもってクライマックスの空中戦はすごい迫力。
もちろんハリウッドのようなリアルなCGではないですが、ライダーというデザイン的には、比較的アニメのような質感が最適かもしれません。

とにかく最後の空中戦はすごい。これだけのために見る価値はあるかもしれません。


そんなこんなで結論。キバはかっこいい。
評判悪いのは気にしない。かっこいいからいいんです。

ガチムチなんです。
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歯の治療ほど日本人を恐れおののかすものってないと思う。

歯の治療? ええ大好きですとも! なーんて人、います?

普通いないですよね。

小さいころ……保育園や幼稚園のころから刻み付けられるトラウマ。
いや中々克服できるもんじゃないですよ。


そうでなくとも、歯の治療にはいろいろと不安が付きまといます。
というか腕の差が如実に出ちゃう

銀歯もカッチリはまって噛み心地もいい。20年経ったけどいまだに大丈夫!って人もいれば、
はめて3週間で銀歯がキャストオフ。なんて方もいらっしゃいます。

小さいころは痛くない医者ばかりを追及するものですが、大人になったあとは違う。痛いものだと割り切るしかない。腕のいい医者を探すものです。
痛い思いをした挙句すぐとれる銀歯ってのは洒落になりませんが。
大抵痛い医者って言うのは、患部を大きく削って、ガッツリと銀歯をはめてくれるものです。だから再発もしにくいしとれない。
幸いにして、私はそういう信頼の置ける先生を見つけたので、午後から始まるであろう地獄行には何の不安もありません。

ありませんとも。



不安で不安で仕方ない……なんでこの年になって虫歯…?



そんなわけで、歯医者ってのは素敵で偉大な職業だなぁと自分に言い聞かせるわけですが。


時間は変わって、高校卒業前。
医学部歯学科だか歯学部だか知らん、とにかくたいそうなところを目指す歯科医志望の友人が、見事志望校に合格!
浪人寸前で悲鳴を上げつつも、私は彼にこう聞きました。

痛くない治療とは何ぞや。

彼は答えました。

そんなものない。

当たり前です。痛くない歯の治療法なんてありえません。麻酔はいいかもしれないけど、やっぱり歯には良くないのが事実。
しかし、そんな私の、ひいては全国のちびっ子の夢を、いつか研究に研究を重ねた彼が叶えてくれないだろうか。

そうあさはかに考えての発言でした。


そしたらですよ、あなた。
彼はこう付け加えたのです。

でも、痛みを忘れることは出来るよね。


なんのこっちゃです。
痛みを忘れる? そんなの不可能にきまってるじゃあございませんか。
治療中、あの無機質なまぶしい照明が自分を照らす中。
微かに吊り下げられた可愛い女の子の人形。

あれを見て痛みを忘れるのと似てる手段だと彼は言いました。

ない。それはない。


あれを見て痛みを忘れられた人間が、この世に何人いるのでしょうか。
あれがそんなに可愛かったでしょうか。

私には可愛い女の子の皮をかぶった死の世界の住人にしか見えてませんでしたよ。

あれと目を合わせたら終わりです。殺されます。


すなわち、あの人形は逆効果だったんです。
つるされてるのがアンパンマンだったら大変です。
小さいころに悪魔に取り囲まれて口の中をいじられた自分
助けてくれるはずのアンパンマンは暗い笑みを携えたまま、自分を見つめるだけで何もしてくれません。

トラウマです。
それこそ、アンパンマンが嫌いになった彼は、次の週から友達の前でバイキンマンを応援しかねません。


そんな方向性を持った方法で、痛みを忘れることなど出来るものか。
私は言いました。
しかし彼は、そんな私の熱弁には何の興味も示さないまま、こう言いました。





メイド歯科ってのがあるらしいよ。





なるほどね
ああ、なるほどね。

そりゃ完璧です。
痛みも忘れられるかもです。


メイドさんが「痛くないですかー?」とか言いながら歯を削ってくれるわけです。
そりゃあ行くのが楽しみになるかもです。
歯を磨きたくても磨けないというなんか面白いことになりますきっと。


でも、大半の人は思うでしょう。
怖くていけません、と。


いつの時代も、子供たちの楽しみにしている日曜朝のテレビ朝日系列

この時間帯に熱狂した覚えのない人ってのはそうそういねぇんじゃねえか、ってくらいに、カッコイイヒーローと可愛いヒロインがこれでもかというくらい活躍しております。

そして、今の日曜の朝7時半。日本全国の男子たちの90%近くが代々熱狂し続けてきたであろう特撮枠(その2)

平成仮面ライダーシリーズ10周年を記念して、仮面ライダーディケイドなるものがやっております。

全てを破壊し、全てを繋ぐ存在ディケイド。
小さいころに私たちの学年(それぞれのヒーローは、世代刻みではなく学年刻みで変わる)が熱狂してきたクウガやアギトが、ボッコボコにされていった第1話。
「ちょっとくすぐったいぞ」とか言われて股開いてクワガタになっちゃう新クウガ。

何だこの野郎!
クウガはもっとかっこよかったんだぞ!
自然発火が使える危ない人だったんだぞ!

小さいころのヒーローが新しいヒーローにボコられる様。
ええ、わかってます。
18にもなって嘆くことではないことぐらい、わかってますとも。


でも、あの時クウガやアギトに熱中していた幼い自分たちの前に、今ディケイドに熱狂している子供たちがタイムスリップしてきて、
「こっちのほうがかっこいいよ、クウガなんて弱いよ」
見たいな事言われたら多分、怒りでグローイングフォームぐらいには変身できたでしょう。


すなわち、私は今でもそんな子供じみた怒り方が出来るちょっとかわいそうな人なのです(今でも仮面ライダーは好き。平成は面白くないとか言う人がいるけど、カッコイイからいいんでねえのか。)。


前置きが長くなりましたが、浪人が決定した私に対して、一橋大学後期で受かりくさったびっくり野郎もとい友人がこう言いました。


「今月中に引っ越すし、いらないゲームあったら持ってっていいよ」

「うぇ、マジで? 売ったりしなくていいの? PSソフト云十本って持ってるんでしょ、お前の家。」

「いらねいらね。どうせブクオフに売っても大した値段にならないし、これから一橋だし

「そこはアピールしなくてもいいよね、そこはアピールしなくてもいいよね。




というわけで、PS用ゲームをいくつか譲り受けたわけです。

そんな中にありました。我らのヒーロー

仮面ライダーアギト!



これが予想以上に傑作だったわけですな。



中身はシンプルな格闘ゲームなんですが、キャラゲー格闘=クソゲーという絶対定理をものの見事に跳ね返す完成度


唯一残念なのは敵キャラがあまり使えないことだけ!

ちょっとこいつはすごいんですよ。

ブックオフに言ったら探してみてください。

え、何? クウガと龍騎もPSのコーナーにあるって?


ああ、残念。それはハズレです。
カッコイイからこれらももらいましたけどね。
個人的に海堂尊の小説は好きなので、これも楽しみに見に行った一つ。

前作「チーム・バチスタの栄光」のヒットを受けて作られた続編だが、まあ前作を見てなくても楽しめるっちゃあ楽しめる作品。

なんで2作目である「ナイチンゲールの沈黙」を抜かしたのかわからないが。ミステリー色はむしろこっちのほうが強いのに。
まあ「ナイチンゲール」と「ジェネラル」は同時進行って設定だし、今作の興行収入次第では作られるんだろう。きっと。

原作では30超えた冴えない男、田口が主人公だったが、映画では竹内結子演じる若い女性医師に変えられている。血を見るのが苦手、天然でとぼけてるって設定に変わりはない。

でも、相棒である白鳥のキャラのせいで、どうしてもTVドラマシリーズのTRICKにしか見えなくなっているのが痛々しい。原作は原作でキャラの立ち方が強烈だからおもしろかったのに、どうも山田と上田の影がちらついて仕方がない。
まして演じるのが阿部寛と来ては、日本科学技術大学教授から厚生労働省大臣官房秘書課付技官に変わっただけの上田そのものだ。
主人公である男同士のペアが、先述の理由で男女ペアになってしまったことは、この部分についてもいやな影響を与えてしまっているのだ。

まあ、おかげで説明なしでも白鳥がどんな人間か分かる人は多いはずだ。阿部寛がいかにもこちらを見下ろす感じで、一言高飛車な言葉を口にすれば、もう彼のキャラクターは完璧に想像できる。
阿部寛を使ったことは一長一短だ。

別に映画そのものに関しては何も言うことがない。それよりも阿部寛だ、阿部寛の使い方について言いたかっただけなんだ。


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