ポイズンピンク⑤

その他、CGモデリングが邪心像もいいとこなキャラがいたり、進行に伴う難易度上昇がかなりアクロバティックだったりと、まあダメな箇所には事欠かない。



いやぁ、フライトプランはどこにいくのやら。



しかし。しかしである。


私は今作がかなりお気に入りであるのだ。


何故か？




雰囲気とヒロインのキャラ、そして何よりゴスロリっぷりが、ハンパなく琴線に触れたのだ（今の自分のキモさもハンパない。わかってますよ）。


いやしかし、いやしかし。


今作のストーリーやキャラ自体はかなり魅力的なんですよやっぱり。


ゲーム部分を一切写さず、キャラ紹介やストーリーのみだったPVも今となっては納得。

バンプレストさんもわかってたらしい。この珍作をなるたけ捌く最善策。


雰囲気やキャラだけで買った輩がほとんどであるはずだ。このゲーム。


それぐらい設定は魅力的です。大抵の人は気に入るに違いない、と、こう声高に宣言する勢いです。


つまり問題なのは、これらの貴重な長所を蹴散らした
ゲーム部分の駄作度のあまりの一騎当千ぶり。



なわけだ。




先述の通り、ゲーム部分から目をそらすスキルをお持ちの方（もしくは、将来の買い物失敗に備えて、スキルを養いたい方）！


どうぞお買い下さい。

ポイズンピンク④

今作には、ゲームとして一番致命的な欠点がある。



フリーバトルがないのだ。



ポケモンでいうと、道端のトレーナー＆ジムリーダーとしか戦えない感じ。


野生のモンスターなどを相手にした、ある種無尽蔵な戦闘が出来ず、クリアまでの戦闘回数が限られてしまっているのだ。


つまり早い話が、


レ ベ ル 上 げ が で き な い

わけだ。


ゆゆしき事態である、ゆゆしすぎる。
RPGとして最早潔さすら感じる欠落っぷり。


このゲーム、戦闘の経験値とは別に、モンスターを生け捕り（一定量以上のダメージで敵を撃破する）にして得られる新技やステータスがあるのだが、


まあミスったらそこまで。はいそれまでよ。



万一生け捕りをさぼったままゲームを進め、いざボス戦でレベルが足りなくなってもどうしようもないわけだ。



最悪だ。


ゲームとしてこれ以上不快なシステムはない。



ここだけ見ると、ちょっとこれは売るのもどうかな、と感じるゲームであった。

ポイズンピンク③

はいはい。こっからは挙げても挙げてもきりのない、楽しい問題点のコーナーですよ。




はい、まずテンポ最悪。


SLGとしては致命的。いちいちテンポがギクシャクしている。
CPU使用率が上がってしまい、ポインタがワープしがちになったパソコンみたいだ（わかりづらい）。

いやとにかく、プレイヤーを振り落とそうと必死になってるとしか思えない。
移動や戦闘の操作は地味にやりづらく、一度攻撃に入ったときのムービーの読み込みの長さは最悪（攻撃する度に5秒は読む。まあオプションでOFFにできるけど）。

緩急の付け方がいちいち癪にさわる。本当にこれ、テンポは萎えるほど悪い。




あと、ムービーでのデザイン。



どうした？


立ち絵イラスト（非戦闘時のイベントではADV風の会話）はあんなにかっこいいor可愛かったじゃん。




なんだその「安物フィギュアもびっくりな造形のぎこちなさ」は。


PS2か？これ。


3DOじゃねえのか？





イラストに惹かれて買っちゃいそうなあなた。

ムービーは見ちゃいけない。


もはや視覚的なテロ行為だ。



続く。

ポイズンピンク②

シナリオとかデザインとか。



かなりダークな雰囲気は妙な心地よさがある。

登場人物も、ヒロインその１「テージ」を始め、サモンナイトとは似ても似つかないダークさのあるデザインと設定である。

ゴスロリいいよゴスロリ（テージはそのものずばりなゴス少女。BGMにアリプロが似合いそう）。



彼女を始め、王国の騎士団長や教会の聖女さんが、それぞれにパーティーを組んで「獄界ベセク」を攻略する。



つまりストーリーパートは３つあるわけ。ちなみに設定に謎が多く、３つクリアして推理してはじめてわかる事実や関係が多数用意されている。
余計なことを。



とは言っても、バトル中に起こるパーティー内の会話は、軽やかなものも多くてなかなか面白い。



まあとりあえず、雰囲気やデザイン（書くの忘れたけど、敵もかなりかっこいい）はいい感じ。


ゲーム要素の一切から目をそらして、イベントやストーリーのみに浸れる人（例:私）は、これだけで買ってもいいぐらいです。


まあ、私の好みにあってたってのもありますが。